健康な人は自分の健康に気がつかない。病人だけが健康を知っている。

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英グラクソ・スミスクライン(GSK)がカナダで製造した新型インフルエンザワクチンを接種した人に、重い副作用が高率で出ているとみられる問題で、カナダ保健当局は25日、24人に急性アレルギー反応「アナフィラキシー・ショック」が発生したと発表した。カナダのメディアが伝えた。

 報道によると、このうちケベック州の80代の男性1人が死亡したが、健康に問題があったため、ワクチン接種との因果関係ははっきりしない。
全国に約350万人いるとされるウイルス性肝炎の患者支援と医療体制の整備を盛り込んだ肝炎対策基本法案が26日、衆院厚生労働委員会に委員長提案の形で議員提案され、全会一致で可決され、同日午後の衆院本会議でも可決された。参院に送られ、今国会で成立する見込み。

 08年1月に成立した薬害C型肝炎被害者救済法は、救済対象を、訴訟を起こしたC型肝炎の原告に限定していた。今回の法案は肝炎患者全体に対象を広げる意味がある。

 自民、公明両党が今国会に提出した法案をもとに、与野党が委員長提案に向けて調整した。その結果、法案の前文に、B型とC型肝炎のウイルス感染について、「国の責めに帰すべき事由によってもたらされたものがある」との一文を加えることで合意し、自公案よりも国の責任を明確にすることになった。

 法案では、国や地方自治体が、肝炎患者の経済的負担の軽減措置や肝炎の予防策の推進、治療レベルを全国で均一にする対策を講じることなどを定めている。厚労相には総合的な肝炎対策を進めるための基本指針をつくることを義務づけた。

 肝炎対策について厚労省は、来年度予算の概算要求で金額を示さない事項要求にとどめた。今回の法案が参院でも可決され、成立すれば、患者の医療費支援の拡充に弾みがつくと期待されている。

 法案提出を巡っては、C型肝炎原告・弁護団が10日に鳩山由紀夫首相と面会し、協力を要請。鳩山首相は「臨時国会の中で成立を図るため全力を尽くしたい」と発言し、衆院厚労委の与野党の代表者らが水面下で協議していた。
奈良女子大学理学部の荒木正介教授(発生生物学)の研究グループが、カエルの一種であるアフリカツメガエルの網膜組織の再生について、特定の遺伝子の状態が影響していることを突き止めた。この遺伝子はヒトの網膜組織をつくる際にも重要な役割を果たしており、荒木教授は「再生メカニズムが解明されれば、将来的にヒトの網膜再生に応用できる期待もかけられる」と話している。

 荒木教授は以前、イモリの網膜再生メカニズムをアフリカツメガエルに応用。特殊なタンパク質「FGF2」が関与することで、網膜の外側にある色素上皮細胞が網膜の神経細胞として再生し、細胞分化して増殖する仕組みを解明していた。

 今回、研究グループは、その成果も踏まえてさらに再生メカニズムを研究。人工培養下で世界で初めて、アフリカツメガエルの網膜再生実験に成功した。

 この実験の過程で、網膜組織の再生に重要な働きを果たす遺伝子「PAX6」の状態を検証。色素上皮細胞をアフリカツメガエルから取り出して特殊なゲルで覆い、FGF2を投与したところ、初期の段階ではPAX6の値が上昇し再生が可能となったが、一定時間が過ぎるとPAX6の値は減少に転じ、再生は行えなくなったという。

 FGF2が網膜再生にかかわる遺伝子に働きかけるというこれまでの研究成果に加え、新たにPAX6の状態が再生の成否に重要な影響を及ぼしていることが判明した。

 PAX6は、ヒトなどでも網膜組織をつくる上で重要な役割を果たすことが分かっている。荒木教授は「カエル以外に、ほ乳類などでもPAX6の出現やFGF2との関与が詳しく分かれば、ヒトの網膜の再生医療にも応用できる可能性が出てくる」としている。
長野県とキリンホールディングス(HD)は、がん予防につながる成分グルコラファニンの含有量が、従来種より数十倍多いケールの新品種を共同開発した。ケールは、青汁の原料に使われるアブラナ科の野菜で、収穫量も多く、成分の大量摂取が期待できる。

 同県野菜花き試験場によると、グルコラファニンは、人の体内でスルフォラファンに変化する。スルフォラファンは、80年代に「発がん物質を無毒化する酵素を活性化させる」と発表され、ブロッコリーの発芽数日後の新芽(スプラウト)に多いことから、米国で一時ブームになった。

 各国の研究では、ケールの含有量はブロッコリー・スプラウトの40分の1以下(100グラム当たり約6ミリグラム)とされていたが、スプラウトはかいわれ大根ほどの大きさ。キリンHDは、青汁として濃縮できるケールに着目。同試験場主任研究員の芹沢啓明さん(49)に協力を依頼し、研究した。

 同試験場のケールを分析したところ、従来種を大幅に上回るグルコラファニンを含んだ種が見つかった。さらに数値の高いケール同士を掛け合わせ、ブロッコリー・スプラウトと同等の100グラム当たり約400ミリグラムを含む新品種の開発に成功したという。キリンは商品化を目指す。
職場での不当な扱いに対する不満をため込む人は、心臓発作の発症リスクが2倍に高まるとの研究結果が、24日の英医学専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に発表された。一方、怒るなど自分の感情をオープンに表現する人については、心臓発作の発症リスクに変化はなかったという。

 スウェーデン・ストックホルム大学(Stockholm University)のストレス研究チームは1992年、男性2700人以上を対象に「こっそり耐える」ことに関する研究を開始した。被験者の平均年齢は41歳。

 他人と対立した際の反応の仕方で被験者を「何も言わない」「逃げる」「家で怒りをぶちまける」などのグループに分類した。

 その結果、いつもまたはときどき対立から「逃げる」グループは、心臓発作の発症リスクや心疾患で死亡するリスクが3倍、概して対立を避ける人のリスクは2倍になることが分かった。一方、対立している相手に直接意見をぶつけたり、怒りをあらわにするグループでは、発症リスクは増加しなかった。

「こっそり耐える」ことは心臓血管系疾患の発症リスクの増加と強く関連していると研究は指摘する。

 英心臓基金(British Heart Foundation)の心疾患上級看護師のジュディー・オサリバン(Judy O'Sullivan)氏はこの研究について、「人はそれぞれ違ったことにストレスを感じ、ストレスの症状は多岐にわたる」とした上で、職場でも家庭でもストレスに前向きに耐える方法を見出すことが重要だと語った。

 調査開始当初、被験者の中に心臓発作を起こした人はいなかったが、2003年までに47人が心臓発作を起こすか、心疾患で死亡した。
タイのキャバレーでダンサーをしているプンロップ・トンチャイ(Punlop Tongchai)さん(27)は今月11日、バンコク(Bangkok)の性転換クリニックで、わずか2000ドル(約17万円)で「女」になった。子どものころからの夢をようやく実現できたのだ。

 手術時間はたったの1時間45分。局所麻酔のみで、手術中はずっと看護師とおしゃべりしていた。

 タイは、トランスジェンダー人口が世界でも最多の国のひとつで、美容外科医らはより安く、より速い性転換術を競うように開発している。

 だが、そんなタイでの性転換手術に対する規制が、25日から強化される。女性への性転換手術を受けたい男性は、手術前に最低1年間は女性として生活し、女性ホルモンの投与を続けた上で、精神科医2人の同意書の提出が必要となる。


■規制には賛否両論

 タイでは18歳未満の性転換手術は違法とされてきた。また18歳以上20歳未満の場合は親の承諾を得なければならないが、今回の規制導入について、あるゲイ運動の活動家は、とりかえしのつかない手術を受けて後悔する人が多い中、性転換に対する法規制の強化は必要だと賛成する。

 性転換手術は、精神的な影響や術後の回復といった負担のほかにも、ホルモンに関係した副作用がある。性転換の際に投与が必要なホルモンが体に負荷をかけ、ほてりや倦怠感、体重増加や筋肉・性欲の消失などを伴うのだ。

 一方で、プンロップさんの手術を行った外科医は、「手術を受けに来た人たちは、性転換を受ける決意を非常に長い間、胸に秘めてきた。精神科医(の同意)が彼らに益するとは思えない。手術が可能かどうかは外科医が判断できる」と指摘する。

■股をさして「これ、いりません」

 手術の数日前にAFPのインタビューに応じたプンロップさんは「子どものころから、みんなが男らしいということよりも、ドレスを着たり家事をするほうが、好きだった。19歳になる前から、体型を変えるために女性ホルモンを定期的に服用していた」と語る。

「これ、好きじゃありません。使わないし」と、プンロップさんは股の間を指さしてつぶやいた。「こんなものがどうしてここにあるんだろう。ヴァギナがあればそれを使うのに」。手術ではペニスの皮膚を用いてヴァギナを形成してもらった。手術当日に自宅に帰ることができ、手術から4週間以内にすべての予後検診が終了した。